2021年 新年を迎えて

会員の皆様、並びに関係者の皆様、新年明けましておめでとうございます。旧年中は格別のご高配を賜り、誠にありがたく厚く御礼申し上げます。

さて2021年、新しい年を迎えて広島安芸商工会を代表して一言ご挨拶を申し上げます。

昨年は新型コロナウイルス感染症の蔓延によって、日本のみならず、全世界で社会的、また経済的に甚大な被害をもたらしました。これは言わば天災ともいえる事象であり、誰も避けることができない出来事です。このことは、広島安芸商工会においても例外ではなく、多くの事業が中止を余儀なくされ、皆様に多大なご迷惑をおかけしたことを、改めてお詫び申し上げます。

このような災厄の中、広島安芸商工会では、新型コロナウイルス感染症の影響を受けている事業者の支援を最重要課題と位置づけ取り組んで参りました。専門家による経営相談や補助金・助成金の活用、資金繰りや販路開拓、給付金申請など、国・県・市町の新型コロナ対応支援策を最大限に活用できるように支援を行い、延べ2000件に及ぶ相談に対応致しました。感染症の流行による事業者の皆様への影響は、今後しばらく継続すると予想されることから、引き続き全力で支援をして参ります。

また、5ヵ年計画で実施している経営発達支援事業も4年を経過し、新年度を迎えるといよいよ最終のまとめに入ることになります。加えて4月からは、事業者の災害対応力を高めることを目的として、広島安芸商工会と広島市・海田町・坂町とそれぞれ協議のうえで策定した、事業継続力強化支援計画が広島県に認定される予定になっております。これらの計画に基づき、これからも皆様の最も身近にある経済団体として、広島安芸商工会は皆様とともに活動を展開する所存であります。

さて、今年は十干十二支でいう「辛丑」(かのとうし)の年であります。樹木で言えば、種子の殻を今にも打ち破って新芽が飛び出そうとしている状態であるとされ、新しい力が蓄えられている様子を表したものだとされています。また丑(牛)といえば、太古の昔から人間と伴にあって、畜産や農業に力を貸してくれる存在です。その有様は、力強くて誠実な印象があります。明けて令和3年、新しい年を迎えましても、まだまだ多くの苦労があるのかもしれませんが、丑(牛)年にあやかり、徐々にでも確実に歩みを進めてまいりましょう。商工会は皆様へのご支援に全力を尽くしてまいります。

最後になりますが、本年が皆様にとって良い年と成ることを祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

令和3年1月4日

広島安芸商工会 会長 吉田 栄二